
トップメッセージ

~経営は終わりのない駅伝競走~
着実に次の走者にタスキを渡していきます
当社には名誉会長である加藤 修一が、自らが社長を退くにあたって定めたサクセッションプランがあります。ここではその考え方を説明します。
経営者は“まだできる”と思いがち
若い人は“もうできる”
創業者である加藤 馨が社長であった時代、加藤 修一(現. 名誉会長)が興味を示し一度トライした業務分野は、その後は徹底して当人に任せ、一度任せた後には二度と自らが手を出すことはありませんでした。そのようにして徐々に業務を移行し、加藤 馨は64歳で社長の座を退き、加藤 修一に社長を引き継ぎました。当時加藤 修一は弱冠35歳。ですが、本人には戸惑いはなかったと言います。
このようにして至極自然な流れで社長業を引き継いだ加藤 修一は次のように考えるようになります。
~多くの経営者は、自分は“まだできる”と思ってしまいがちである。しかし、それは自分の願望であって本当に会社のためかというと疑問である。若い次世代は“もうできる”のだ。年長者がいつまでも社長をやっているのではなく、会社の若返りを図るためにも、“もうできる”と思って後任に積極的に業務や社長業を託すべきである~と。
その後加藤 修一は、代々引継ぎがスムースに行われるよう、社長の定年制を社内規程として定めました。
定年を定めたことによって、自分があと何年後に社長を譲らなければならないからそれまでには後任を育てなければならない、という目標がはっきりし、後任を育てることが社長の大切な責務の一つとなっています。
“経営は終わりのない駅伝競走である”と、加藤 修一は述べています。そのときだけ、短期的にがんばって利益を出しても、長い会社経営にとっては全く意味のないことです。
吉原 祐二は当社5代目の社長です。駅伝で言い表せば第5区の走者として創業者の想いが詰まった社長のタスキをしっかりと受け継ぎ、決して“がんばる”ことなく経営のかじ取りに当たってまいります。